現代アートと言えば、もっぱら大都市の大きな美術館の中で見られるものと思われがちですが、実は地方のアクセスの不便な場所でも楽しむことができるのです。現代アートなんか分からん!と思っている人も、水玉模様の大きいかぼちゃや本物と間違えるほど繊細な木彫りの植物などに、素直になんかすごいぞ!と感じることでしょう。

フェリーで行くアートの島


「四国」「アート」で検索すると必ず上位にヒットするのは直島です。島なので香川県(高松港)か岡山県(宇野港)からフェリーで行きます。高松からは1時間、宇野からは20分で到着!天気が良い日は瀬戸内海を一望できるので、逆にもっとフェリーに乗っていたくなっちゃいます。島に着いたら自由に散策するのも良いですが、アートの島なのでやはり美術館があるエリアに行きましょう。直島の宮浦港からバスが出ているのでまずはバスに乗って地中美術館へ。地図上ではなんか歩いてもいける気がするのですが、登ったり降りたりと思っているより道が険しいのでここは素直にバスを使うことをおススメします!

作品が3つだけ!?


地中美術館はその名の通り地中に埋まっています。よく「地中海美術館」と間違う人がいますが、直島があるのは瀬戸内海!以後間違えないようにしましょう!
さて、地中美術館ですが鑑賞料金が2000円以上なのに作品が3つしかありません。それでも平成25年度の調査では年間およそ15万人と入館者が絶えまない様子。地方にある現代美術館としては破格の人気ぶりです!その魅力は一体何なのでしょうか?!
建物の中は迷路のようになっていてなかなか面白いです。作品を見ながら歩いていると、今自分がどこにいるかわからなくなってしまいそう。なんと建築したのは安藤忠雄さん。そう言われれば確かに建物は彼のトレードマークのコンクリートで出来ています。
初めに出会った作品はウォルター・デ・マリアという人のまんまるい石の作品。これがかなり大きい!石をよくここまでピカピカにしたと感心します。次のジェームズ・タレルの作品は体験型であっと驚かされること間違いなし!今でもあれはどういうことなのだろうと首をかしげる時があります。最後の展示作家は多くの人がご存知、印象派の巨匠モネ。前の2人が現代アーティストだからか、なぜモネ?という感じですが、近代美術館に置かれるのと安藤建築の中に置かれるのを比べてみると、全然見え方が違うことに気がつきます。モネ作品を見るだけでも行く価値は大いにあります!

屋外作品の魅力に触れる!


ベネッセハウスミュージアムはホテルと一体となっており、ホテルのロビー内にも作品がちらほらありました。ミュージアムの方は結構ディープな作品が展示されており、難解なアート作品を展示している普通の現代美術館という感じです。世界的に有名な作家が名を連ねているので見て損はないでしょう。1000円ほどの入場料は、地中美術館に行った後では安く感じられました。
やっぱり難しいのはつまらない!という人は外へ出かけましょう。海を見ながら潮風にあたると気分爽快になります。ミュージアムの外にも作品は点在しています。歩いていると既視感のある黒い丸い物体が…そう、ウォルター・デ・マリアの作品がここにもあるのです。さすがにモネの絵画はないよな…と探しましたがやっぱりありませんでした!
その他、写真作品も野外にあって新鮮な感じを受けました。杉本博司の海と空を写した写真作品は、瀬戸内海に向かって展示されています。海に向かって海を見せる逆説的な面白さがあるのでしょうか。だけれど雨で濡れて写真がシワシワにならないのかちょっと心配。でも1992年に開館したそうなので、もう20年以上は経っていることを考えるとそんな心配は不要でしょうね。
また、草間彌生の黄色いカボチャはミュージアムのシンボル的作品で超有名ですが、これがまた実際見たらかなり大きい!観光客からの人気が高くみんな写真を撮りまくっていました。やっぱり直島といえば水玉のかぼちゃなんですね。しっかりとアートを堪能した1日でした!