北海道にはかつてアイヌ文化が栄えていたのは皆さんご存知だと思いますが、実は今でも地名や動物の名前にその文化の名残をとどめています。例えば北海道の県庁所在地札幌ですが、サッ・ポロ・ペツというアイヌ語から由来していて「乾いた大きな川」という意味だそうです。その他、貝殻を割る姿でおなじみのラッコや、サンタクロースのペットとして有名なトナカイもアイヌ語由来。いずれも北国の動物なので納得ですね。
さて、今回私はアイヌ文化が北海道にどのような影響を与えているのかを探るべく、札幌からアイヌ文化を巡る旅を決行しました。美しい自然を見ながら美味しいものを食べつつ文化にも触れるという旅のレポートをお送りします!

札幌は近代化が進みすぎている!


旅の初日、新千歳空港から一路札幌へ。JRの快速エアポートに乗るとおよそ40分で札幌駅につきます。さすが北海道が誇る道都だけあって駅前は栄えていますね。JRタワーでランチを食べながら札幌を一望。日本全国ほとんどそうですが、札幌もまた山に囲まれた土地なのですね。
札幌にいると、ここにかつてアイヌ文化があったとは思えないほど近代化しているので、どうもいまいちピンときません。大通公園をふらふら歩きながらすれ違う人を観察しても日本人顏の人たちばかり。違う言語が聞こえたと思って振り返ればアジア方面からの観光客だったりします。一体どこにアイヌの人たちはいるのでしょうか?夜はラーメン共和国でラーメンをすすり、明日に備えて駅近くのホテルへIN!

お得なJRチケットを活用!


旅の二日目は白老町にあるアイヌ民族博物館へ。今回は北海道&東日本パスを手に入れたのであくまでJRでの移動です。7日間だけですが1万円程でどこでも行けるので格安!そして鉄道好きの私にとってはプライスレスな経験を得られるので、1万円といえどものすごくお得に感じます。まぁ青春18きっぷみたいなものですが、地域が限定されているので18きっぷより価格が抑えられます。でも、期間も限定なのがたまに傷。JR北海道が赤字続きというのなら、もっとこういう券を販売したらいいのに…
さて、電車に乗って1時間で白老駅へ。さらに駅から徒歩15分くらいでアイヌ民族博物館へ着きます。白老駅のとなりにはポロト湖があり温泉もありました。この旅では温泉につかりませんでしたが、機会を見ていつか再挑戦です。

楽しく学べる民族博物館


いよいよ民族博物館です。ここは博物館という堅苦しいイメージよりももっと開放的で、ちょっとしたテーマパークな雰囲気。野外にはアイヌの家チセがいくつも再現されており、食料庫や熊送り用のクマの家もあります。実際に本物のクマも飼っていて、その大きさにちょっとびびります。ちなみに北海道犬もいますよ。
また、ワークショップがあったり、入場料だけで古式舞踊が見られたり、ちょっとサービスしすぎじゃない?!と思いましたが、博物館の人にとってはきっとお金は問題ではないのでしょうね。

確実に根付いている文化


民族博物館で働いている人の中に、とうとうアイヌ風の顔立ちをした人を見つけました。でも、そういった人は少数であとは日本人っぽいので話を聞いてみると、今では混血が進み血は薄くなっていること、しかし、日本の文化と融合して静かだけれど確実にアイヌの文化は受け継がれていることを知りました。
また、日本人だけれどアイヌの人たちに育てられた人もいて、アイヌ文化は外見だけで分かるものではないと知り目から鱗!どうも北海道開拓時代には子供を捨てて故郷へ帰った人たちがいたらしく、中国残留孤児ならぬ北海道残留孤児という悲しい歴史があったそうです。

観光客の顔ぶれは国際的


アイヌ民族博物館の見所は、やはり古式舞踊でしょう。私が見たのは女性4人くらいが歌ったり踊ったりするものと、男性が刀を振り回しながら踊るもの、男女が混ざって円を描くようにする踊りなどです。なんと言っても女性たちの歌声が素晴らしい!今でも耳から離れません。
古式舞踊の合間に司会者の解説が入るのですが、日本語と流暢な韓国語での説明。客席を見てみると3分の2は韓国からの観光客です。アイヌ文化は国際的な認知度を着実に上げているなぁと思いながら、もうちょっと日本の人も自分の国の文化なんだから関心を持てばいいのに…と思わずにはいられませんでした。

白老に来たからには


さてお楽しみの食事の時間ですが、白老といえば白老牛!食べないわけにはいきません。"Wagyu"は今や日本が誇る国際用語。Wagyuで日本の牛肉と通じるのですからこれはすごいことです。お金持ちではない私はランチで!ということでレストランへ直行してランチメニューを注文。一目見ただけで絶対うまいと確信させる脂ののり具合の肉に感動を覚えました。百聞は一見に如かずなので、ここで私の感想を読むよりも実際に白老に行って白老牛を堪能してみましょう!通信販売も行っているところも多いので、白老牛で検索してみてください!